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Yondana

読んだこと、学んだこと、楽しんだこと、思ったことを書き留めてしまっておく場所。

抑うつ診断を受けてわかった「なぜ鬱に『頑張れ』と言ってはいけないのか」

双極性障害(躁鬱)
 

こんにちは。

 

ただいま中程度抑うつ状態との診断を受けています。

双極性障害躁鬱病)の可能性が高いとのことでした。

 

ありきたりですが「まさか自分が」という気持ちと、「やっぱりそうか」という気持ちが半々です。

でも、なってしまったものは仕方ない。

 

せっかくなので、

今まで他人事として知っていたうつ状態に関する知識を、当事者の目線から考え直してみようと思います。

 

なぜ「頑張れ」と言ってはいけないの?

「ああ私の状況は誰にも理解されないんだ」と実感してしんどいからです。

私の場合はそうです。

 

「相談しなよ」「頑張りなよ」「こんなことしてみなよ」

は、すべて別の世界で鳴っている音のように感じます。

 

これらはすべて、健康な人が健康な人に送るメッセージです。

健康な世界での言語なんです。

 

あくまで私の感覚ですが、

急に英語で話しかけられて、「すみません、英語はわかりません。」と伝えたいのに、相手が英語でまくし立ててくるイメージです。

「頑張れ」という言葉そのものがどうこうというよりも、「頑張れという言葉が出て来るということは、この人に自分の状態を知ってもらうことは無理なんだな」という絶望がおきるんです。

 

これが関係の浅い相手ならまだしも、極限状態で頼りにしたい相手に理解されない絶望はうつ状態ではとてもつらいことです。

 

うつが重いときに言われたら、応援されているのだとわかっていても、涙ぐんでしまうだろうなと思います。

 

うつ状態では、体が生きることに非協力的

「頑張れ」と言われても、もう頑張っている。これ以上どう頑張れば良いのかわからない。

↑これ、うつ病頑張れ論でよく出てくる意見だと思うのですが、

正直はたから見たら何を頑張っているのかわからないと思います。

 

実は、頑張って生きてるんです。

 

うつ状態になって実感したのですが、人間の体って基本的に必死に生きようとしているのです。

 

気持ち「今日が正念場だ!徹夜で頑張るぞ!」

体「そんなことしないで!」→睡眠欲、体の痛みなど

 

気持ち「もっと痩せたいからご飯抜こう」

体「ちゃんと栄養ほしいよ!」→食欲

 

いくら気持ちが向いても、体が本能で不健康状態から抜け出そうとしますよね。

 

うつ状態では、体が生きようとしてくれなくなり、気持ちで生きようとするんです。

立場が逆転するイメージです。

 

体「…。」

気持ち「体重が落ち続けて、周りの人に心配されてしまう。お腹空いてないし体が重いけど、食べなきゃ。栄養のあるものを口に入れなきゃ。」

 

↓ ものを食べる

 

体「いらない。」→喉の閉塞感、吐き気。

気持ち「飲み込まなきゃ。吐かずに消化しなきゃ。」

 

私はうつの重い時期、このような感覚で食事をしていました。

気持ち悪さのなか、自分がやせ細って死んでしまったら悲しむ人の顔を思い浮かべながら、泣きながら布団の中でカロリーメイトを食べたこともあります。

 

うつと自殺はよく一緒に語られることが多いですが、

うつ状態では体がゆっくりと死のうとしている感じがしました。

 

うつの人が「もう頑張ってる」というのはこれなのだと思います。

「私が死んだら悲しむ人がいる。生きなくては。」という気持ちで、死のうとする体を引きずって生きているんです。

 

うつ状態で言われて嬉しかったこと

たいていのうつ状態の人は、自分が声をかけにくい自覚があると思います。

私はそうでした。

 

そこで最後に、うつ状態で言われて嬉しかったことを紹介します。

 

1.頑張りましたね。大変でしたね。

頑張れはきついけど、頑張ったねは嬉しかったです。

うつ状態が重い時は、本当に何も出来ません。

「自分は社会にとって不要な人間なんじゃないか」という思いにさいなまれる日もアリました。

 

そういうときに、「すごく頑張りましたね。なにも気にしないで休んでください。」

と言われると、「あぁ、頑張った分休んでいるんだ。」と心を落ち着ける事ができました。

 

2.長い人生で見たら、数年休んだって平気ですよ

うつ状態になる前、私は長時間働いていました。

月の残業時間は(正確に記録していたわけではないけど)100時間前後だったと思うし、

土日に仕事をすることも徹夜もありました。

 

そこからいきなり休みをとることになると、

「こんなことしていて良いのか?」という気持ちが出てきたんです。

私の人生はもう終わってしまったんじゃないか。

人生脱落者なんじゃないか。

 

そんなときに、「何年か休んだってたいした影響ないよ。人生80年もあるんだよ。」的なアドバイスはとても嬉しかったです。

 

とくに年上の方に言ってもらえたので、落ち着きました。

 

3.大丈夫だよ

これは「頑張れ」に似ていて、タイミングと相手によって辛いか嬉しいか別れました。

 

自分の状態をちゃんと理解してくれている人から言われると安心できます。

ただ、「うつなんて気持ちの問題!病は気から!大丈夫!」みたいな感じだと、「頑張れ」がしんどいのと同じ理由で辛かったです。

 

「心配しなくて大丈夫だよ。今は休むことに専念して良いんだよ。」という雰囲気で言葉をかけてもらえると、とても安心しました。

 

うつを理解しようとしてくれている方へ

このエントリを読んでくださっている人の殆どは、うつ状態の人にどう接したら良いのか迷っている方だと思います。

 

うつ状態に陥ったことのあるものとして、お礼を言いたいです。

ありがとうございます。

私がいま落ち着いてうつのときの気持ちを文章にまとめられているのは、そういった方たちの支えがあったからこそです。

 

 

 

それでは。