Yondana

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読んだ本、見た映画、世界のごはんと双極性障害とかのお話。

躁鬱から見る『ツレがうつになりまして。』

こんにちは。

 

先日、心療内科双極性障害躁鬱病)と診断されました。

双極性障害について調べようとしたのは良いものの、当時は鬱状態で集中力も続かず。

 

そこで、少し前に映画化もされた「ツレがうつになりまして。」を読んでみました。

 

 

作者の細川貂々さん(てんさん)と、鬱になってしまった旦那さん(ツレ)の日常が書かれています。

 

てんさんの性格なのか、鬱をテーマにしていても暗い雰囲気はなく、

読んで憂鬱な気持ちになったりはしなかったです。

 

鬱の人にぜひ知ってほしい「自分の大切な人がどう思うか」

ツレがうつになりまして。」では、鬱の人が見落としがちだけど大切なものが描かれていると思うのです。

それは、鬱である自分のことを、「自分の大切な人がどう思うか」です。

 

今の自分がイケてるかイケてないか判断するのって、この3つの基準があると思うんです。

  • 自分がどう思うか
  • 自分の大切な人がどう思うか
  • 世間はどう思うか

自分がどう思うかが一番大事で、世間はどう思うかはそんなに大事じゃないです。

ただ、鬱で休んでいるときって、

「ケガしているわけでもないのに昼間に休むなんて、自分は欠陥人間だ!」とか

「同年代の人達は立派に働いているのに、自分は社会に要らない人間なんだ。」みたいな気持ちになるんです。

世間がどう思うかが気がかりでしょうがないんですね。

平日の昼間に休むとか、仕事をしないとか、世間と違う動きをするからこそ。

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ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

 この、「世間様に申し訳ないよー」って気持ち、とてもわかります。

私も休職してしばらくたってから、「働いているみんなに申し訳ない。」「私のは甘え病なんじゃないか?」と思うことが何度もありました。

 

だけど、その時気になっている「世間様」「みんな」は、自罰的になっている自分自身だったりするんです。

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ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

これは本当に、てんさんの言うとおりだなって思います。

だから、世間がどう思っているかなんて考えるだけ無駄なんです。

そもそも”世間の総意”なんて存在しないし、下手に自分のネガティブな考えを投影するだけだから。

 

 

 

きっと、いま鬱に苦しんでいる人達にも、「何も心配しないであなたを大事にしてね」って思ってくれてる人がいると思うんです。

実態のない”世間様”じゃなく、自分を大切に思ってくれる人達の言葉に集中してほしいです。

 

  • 自分がどう思うか → 大事だけど、鬱のときは自罰的になりがち。
  • 自分の大切な人がどう思うか → いつも自分を大切に思ってくれる。
  • 世間はどう思うか → 考えるだけ無駄。

 

自分がどう思うかが一番重要だとは思います。

ただ、鬱状態の自分に対してポジティブになるのって難しいです。それができないから鬱なわけで。

 

実際、私が躁鬱の鬱状態だったとき、新宿の路地にある汚いゴミ溜めを見て、

「このゴミの中で横たわってたら、ゆっくりゴミになって社会から消えられるかな…。」

なんて引くほど暗いことを考えたこともありました。

 

そうなると、自尊心が崩壊している鬱の人がちゃんと休息を取るためには、

「自分のことを大切にしてくれる人」の言葉を聞くのが一番なんじゃないかと思うのです。

 

自分にとっての「てんさん」を思い出してほしい

ツレがうつになりまして。』では、てんさんがその役割です。

てんさんは、はじめ鬱との関わり方がわからなかったり、ツレと喧嘩をすることもあります。

その姿って、鬱のとき見えなくなりがちな、「自分を大切に思ってくれてる人」のリアルな生活なんですよね。

 

私は人生で一番大きな鬱から回復しかけていたときにこの漫画を読みました。

てんさん目線のこの漫画を読む内に、

鬱でいっぱいいっぱいになっていた自分と、大切に思ってそばにいてくれている人を急に意識したんです。

 

いま鬱で苦しんでいる人や、再発が怖いと思っている人には、

ぜひ自分にとっての「てんさん」に当たる人の存在を忘れないでほしいなと思います。

 

不甲斐ない自分を責めるより、実態のない世間に謝るより、

てんさんに「ありがとう」と感謝している方が心も落ち着くんじゃないかなと思います。

 

 ただ、これはあくまで私の思うところです。

同じ精神疾患でも人によって苦しいポイント・安らぐポイントが違うし。

誰にでも効くクリティカルな解決法なんてないんですよね。

 

なので、あくまで一人の双極性障害のおすすめとして心に止めてくださるとうれしいです。

 

それでは。

 

 

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