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Yondana

読んだこと、学んだこと、楽しんだこと、思ったことを書き留めてしまっておく場所。

「冷静と情熱のあいだ」のあおいをケリー・チャンが演じたのは最高のキャスティング

こんにちは。
今日は私の大好きな映画をご紹介します。

冷静と情熱のあいだ」は、もともと江國香織さんと辻仁成さんの合作です。

芯を持った不思議な雰囲気の女性「あおい」視点の物語を江國香織さん
絵画の修復をしている「順正(じゅんせい)」視点の物語を辻仁成さんが書いています。

私は小説の方から入りました。
映画では描かれていないストーリーも読むことができるので、小説版もおすすめです。

 


※小説版を読む人は、「Rosso(江國香織さんの方)」から読むことを強くおすすめします。
 赤い表紙の方です。


今日は映画版のレビューなので、映画版「冷静と情熱のあいだ」の感想を書きますね。

「冷静さと情熱のあいだ」のケリー・チャン演じるあおいの魅力


冷静と情熱のあいだ」は、その名前のとおり、「冷静」と「情熱」をキーワードに見ていくと楽しいです。
冷静寄りの人も情熱寄りの人もいるのですが、片側しか持ち合わせない人は居ない。
時間軸や出来事に応じて、その人の冷静・情熱が感化されるんです。

日本で付き合っていたあおいと順生は、ある誤解から別れてしまいます。
付き合っていたときの2人は、周囲から見ても双子のように近い存在で、お互いに出会うために生まれてきたようなカップルでした。

 

物語はこの2人が中心なのですが、今日はそのなかでも私が大好きなあおいについて紹介します。

 

あおいは、どこにでも居るけどもう二度と出会えない女性

あおいはいつもひとりぼっちでした。
仲間はずれにされていたのではなく、ひとりでいる勇気をもった女性だったのです。

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演じているのはケリー・チャン

美しくて、それでいて内側に強く自分を持っている雰囲気があおいにぴったりです。

彼女は香港の生まれですが、日本語も上手です。

 

私はこの映画でケリーの演じるあおいが大好きです。

ケリーは普通に話していると日本人と変わらない日本語なのですが、

ゆっくり丁寧にものごとを伝えるとき、ほんの少し外国の方っぽい発音になります。

とくに2人が付き合っていた時代に、「ねえ順生、約束してくれる?」というシーン。

ケリーの話し方は日本人女性と少し違うんです。

それがすごく魅力的。

 

あおいは、どこにでも居るようで、もう二度と出会えない女性なんです。

内側にある順生への愛情や孤独の中で養った豊かな感性が彼女の「情熱」だとすると、

その情熱は、「私はどうしても人と馴染めない」という諦めが彼女の「冷静」です。

 

周囲の人は、彼女の情熱にひとたび触れると、特別で深みがあり変わった女性であるあおいに夢中になります。

しかし、あおいが「究極、人とは分かり合え合い」という冷静さを取り戻してしまうと、それ以上は彼女の心に入り込むことが出来ないのです。

 

魅力的な情熱を、冷たい冷静さでつつみこんだヒロイン「あおい」。

彼女を演じられるのは、ミステリアスな雰囲気と意志の強い表情をもったケリー・チャンだけではないかと思うのです。

 

それでは。