Yondana

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読んだ本、見た映画、世界のごはんと双極性障害とかのお話。

『帝一の國(映画)』の感想※ネタバレ注意

こんにちは。

 

映画版の『帝一の國』を観てきました。

普段あまり邦画は観ないので、この映画の人気を知らなくて、

どこも満席になっていて驚きました。笑

 

 

イケメンのコメディ映画と思ったら泣かされました

帝一の國」は今人気のイケメン俳優さんが大勢出演していることが大きな魅力なようで、お客さんも女性が8割くらいでした。

 

私はあまり詳しくなかったけど、たしかに主要メンバーの人達はみんなイケメンだったし、ヒロインの美美子ちゃん役の永野芽郁さんもかわいくて、

少女漫画の世界みたいでした。(男子校だけど笑)

 

この時点で、正直出演者目当てで楽しむ感じの映画なのかなーと思ってました。

ただ、Filmarks(映画のレビューアプリ)で調べてみたらとても評価が高く(下図参照)

f:id:honamik:20170519192433p:plain

Filmarksより)

 

気になってしまい、映画館に観に行きました。

 

帝一の國」のストーリーを簡単に説明します。

主人公の赤場帝一は、日本一の名門校海帝高校の生徒会長となることで財政界に強力なつながりを作り、将来総理大臣になることを目標としています。

総理大臣になったあかつきには、自分の国(=帝一の國)をつくることを夢としています。

映画のなかでは、帝一が海帝高校に入学してから、生徒会選挙が終わるまでが描かれています。

 

帝一の國の一番の魅力は、生徒会長をめざす野心たっぷりな生徒たちの、政治家顔負けの選挙合戦。

盗聴あり、賄賂あり、騙し合いに裏切りに切腹まで。笑

「跪いて靴をなめろ」を地で行く権力争い。笑

こういった謀略系のシーンは基本、笑えます。

劇場でも思わず笑ってしまっている人がたくさん居ました。笑

 

ただ、「おもろいなー」と観ていたら途中からどんどん話が深くなる。

正直やられた感がすごかった。

 

好きなことをする前にやらなきゃいけないこと

※ここから先はネタバレ含みます。

帝一の國」の映画の中で感じた一番のメッセージがこれです。

好きなことをする前にやらなきゃいけないことは人によって違う。

帝一はどうして自分の國をつくりたかったのか。

それは、誰にも邪魔されずに大好きなピアノを弾きたかったからです。

 

帝一はピアノが大好きな少年だったけれど、政界の有力者であった父は、帝一がピアノばかり弾くことを良く思っていませんでした。

帝一がピアノを弾くと、家族の中で揉め事が起きる。そのことを理解した帝一は、父に言われたとおりどんな手を使ってでも勝ち上がって総理大臣になることを決めます。

自分の國を作れば、そこで大好きなピアノを弾くことができるのです。

 

政治家である父は、自分が生徒会長になれなかった無念を帝一への期待に変え、”海高校で、番の人間”になるように帝一を育て上げます。

そして「自分の國を作ることこそ男にふさわしい野望」と言い聞かせるんです。

帝一は、絶対的な父からの、この大きすぎる野望をクリアしなければならなかったんです。

そういう家に生まれてしまった少年なんです。 

 

こういうことってどの子供にもあると思います。

自分でお金を稼ぐまでは親の言うことを聞かなきゃいけない。

高校生になるまで友達との旅行は禁止。

 

好きに生きるために超えなきゃいけないハードルは生まれた家庭によって違います。

帝一は裕福な家に生まれましたが、その代償として、

自分の國を作り上げないとピアノを引くことが出来ない。(=好きに生きることが出来ない)

という呪縛を受けてしまいました。

 

ただ、帝一の父が押し付けた呪縛というわけではありません。(おそらく最大の要因ではあったけれど)

帝一が自分の人生をそのように理解したんです。

 

これが分かるのが、映画の後半の帝一と父の面会のシーンなのですが、

もう、涙がでるのを我慢できなかった。

 

周りに泣いている方もちょいちょいいました。

 

帝一のライバルとして登場する東郷菊馬もまた同様に、総理大臣になるという大きな使命を持っているんですが、

彼もまた”絶対誰にも負けてはならない”という重い枷をせおって生きています。

 

きっと海帝高校には、そんな子たちがたくさん居るんだろうな。

そして、「○○しないと、好きなことをしちゃいけない」っていうのは、たいてい自分が自分の人生にかけてしまってる呪いなのかもしれない。

 

そんなことを考えました。

 

そしてキャラの面白さにひたすら振り回される

シリアスな感想を書きましたが、映画を観ているあいだはこんなこと考えてませんでした。

だって、笑いが止まらない。

 

こんなに真剣なのに、いちいち破天荒。いちいちやることが極端。いちいちキャラが濃すぎる。

 

個人的にすごく楽しめました。

マンガ好きな人とかにウケそうだなって印象。

女友達と見に行くのが一番楽しいかも。笑

 

気になっている方が居たら、ぜひ見てみてください。

それでは。